突然かもしれませんが、
筆者、消防士を16年間続けてきたのですが
退職します。
地方公務員である消防士を辞めることにしました。
理由はいろいろ
パワハラ、いじめ、暴力…
それは乗り越えることがでできたのですが
先のことが見えてきて
将来自らの立ち位置などを考えると、
希望が全く見えなくなりました。
体調を何度も崩し、
だましだましここまできました。
人事担当の総務課長と話ができて
「うつ病」の診断書をもらって
「病気休暇」をもらうことにしました。
その後、復帰することなく退職するつもりです。
ということで
あと仕事に出るのが1回だけになりました。
ここ数年嫌なことばかりが頭の中にあったのですが
最期が近いということで
消防士でよかったことを思い返してみました。
・特殊な訓練を重ねて体が鍛えられたし、モテた
体つきが締まって、消防士というだけでチヤホヤされることも多かったです。
・一日三食おいしいご飯が食べられる
料理の腕が鍛えられた人たちが集まっているので、毎回おいしい食事ができました。
・どこでも眠れるようになった
10代のころに患った不眠症が、不思議と治っていました。
へとへとになるまで訓練をして、ご飯をいっぱい食べて、仕切りのない座敷でザコ寝。
劣悪な環境に慣れたら、どこでも眠れるようになっていました。
・妻と出会って家庭を持つことができた
消防士だからということではありませんが、条件が違ったら出会うことはなかったであろう素敵な女性と出会うことができました。
妻の支えでここまでなんとか乗り越えることができました。
消防は嫌いではありません。
消防が作り出す独特の環境から、陥りやすいドツボにはまった気がします。
簡単には説明ができませんが、いつかまとめます。
プロフィールにも書いているように
「人生折り返し、好きなことをして生きていこう」
最終的にそういう結論に至りました。
脱サラは到底できませんが、
いったん消防士を辞めてみることにしました。
死ぬまで同じ景色を眺めて終わるより、
人生一度きりだから違う角度から世界を見てみたい。
勤務している消防署は24時間勤終わりの朝、ご飯を食べてから勤務が明けます。
最後のご飯はどんな味がするかな。
うまいかな、まずいかな、はたまた涙でしょっぱくなるかな。
かみしめて食べよう。